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①読み物……………………… みんなで考えれば恐くない! アイデアを生み出すブレインストーミング
②解析例……………………… 有限要素モデルのチェックの目的と方法
③知識・経験からの言葉…… VE(Value Engineering)
編集後記……………………… 涼しくなりました
①読み物 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
『みんなで考えれば恐くない! アイデアを生み出すブレインストーミング』
「新しいアイデアを考えなければならない!」という場面は、仕事をしていると多かれ少なかれ誰にでもあると思います。そんな時、どうすれば創造的なアイデアを生み出すことができるのでしょうか? 一人で悶々と考えているうちに突然アイデアが天から降ってくればいいのですが、残念ながら現実はそんなに甘くはありません。ブレインストーミングは、そんな悩みを解決してくれる手法の1つです。「ブレインストーミング」とは集団で自由闊達(かったつ)にアイデアを出し合うことで、お互いの脳(ブレーン)を刺激して、アイデアをさらに誘発していくということが考え方の基本となっています。
<4つのルール>
・批判しない
・自由奔放に考える
・質よりも量
・他の人に便乗する
<6つのステップ>
(1)4つのルールとテーマをホワイトボードに書く
(2)制限時間と目標を伝える
(3)アイデアをどんどん発言してもらう
(4)アイデアを書き出し、ホワイトボードに張る
(5)便乗できるアイデアがないか考える
(6)アイデアを整理する
<「オズボーンのチェックリスト」でアイデアをふくらませる>
アイデアを出すとき、発想の切り口(ヒント)を提供するチェックリストを活用する
1. 転用
2. 応用
3. 変更
4. 拡大
5. 縮小
6. 代用
7. 再配列
8. 逆転
9. 結合
(抜粋)
<みんなで考えれば恐くない! アイデアを生み出すブレインストーミング>より
詳細⇒http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1407/16/news014.html
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1408/20/news019.html
②解析例 ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
『有限要素モデルのチェックの目的と方法』
構造解析の3要素は構造、荷重、拘束です。構造は重量チェックで有限要素モデルで確かめることででき、荷重と拘束は解析によって生じる有限要素モデルの動きをチェックして正確に設定されているかを観察して確かめます。
〇重量チェック
目的:・モデルと設計重量を合わせるのは剛性としても質量としても基本
方法:・材料の密度を入力し重量を算出する
・重力加速度解析をして反力の合計が重量となることを確認する
〇接合性チェック
目的:・モデルに切れ目がないかどうかの確認
・剛体要素を使ったときには接合性を自由度ごとに確認
方法:・各軸に重力加速度をかけて変形図を確認
・変形表示倍率を大きくしてアニメーションで確認
〇境界条件
荷重条件
目的:・自重以外の荷重の総量が合っているかどうかの確認
方法:・密度なしで解析をして反力の合計を荷重とする
拘束条件
目的:・拘束条件に解析対象物の周辺の環境が考慮されているかの確認
方法:・荷重方向と固定方法によってどの点、辺、面がフリーなのか固定なのか考察
〇VEの必要性 経営環境がめまぐるしく変化する今日、企業経営には効率化のみならず絶えざる革新が求められています。 単に安いものをたくさん作る努力だけでは、多様化し高度化した顧客の要求を満たすことはできません。 お手本のない新たな時代に企業が生き残るためには、現状改善型の努力ではなく、現状を打破する革新が必要です。 何をすべきか、どんな働きを果たさねばならないのかを常に見直し、製品やサービスの価値を高めていくその努力を欠かすことはできません。 VEは、まさに価値向上のための技術であり、新たな時代をリードしていく企業にとって欠くことのできない管理技術といえます。 〇VEの考え方 VEでは、製品やサービスの果たすべき「機能」をユーザーの立場からとらえて分析し、その達成手段について様々なアイデアを出します。それらのアイデアを組み合わせたり、さらに発展させた上で評価し、最適な方法を選択します。顧客が求める機能を最低のライフサイクル・コストで確実に達成する手段を実現するのです。 すなわち、使用者優先、機能本位で考える。様々なアイデアを生かし現状を打破する。機能とコストの両面から製品やサービスの価値の向上をはかっていくのがVEの考え方です。 〇VEの範囲 VEの適用分野は、購入資材費の低減にはじまって、製品全体のコスト低減や製品開発段階にも大きな成果をあげています。 現在は、製品ばかりではなく、組立作業や機械加工、梱包や運搬などの製造工程、さらに物流業務への適用も活発に進められています。 また、書類の作成や伝票の発行、事務手続きなど、管理業務、間接業務にも適用できます。 VE活動は製造業だけでなく、サービス業や建設業などでも導入され、会社の利益改善に効果を発揮しています。 このように、コストの発生するものすべてがVEの対象となるのです。 〇VEの効果 VEは、顧客に対しては、価値の高い製品やサービスで豊かさを提供できます。また、資源の有効活用により社会にも貢献できます。 企業に対しては、そのことによって適切な利益を確保すると共に、豊かなコミュニケーションと組織の活性化、 創造性あふれる企業風土づくりにも役立ちます。VE活動に参画した社員は、個を尊重した創造力の発揮とチーム・デザインによる 目標達成で自己実現ができ、目的志向の思考力が身につくことによって、仕事や生活のあらゆる場面で応用できるようになります。 このようにVEは、上手に活用・展開することによって、コスト低減効果ばかりでなく、顧客、企業、社員の三者に満足をもたらす効果があるのです。 『新・VEの基本―価値分析の考え方と実践プロセス』産能大学VE研究グループ著 8月も終わり、日中も涼しくなりました。今年の夏は雨が多く、蝉の声もあまり聞こえなかったように思えます。日照不足、雨の多さで、農作物の成長不足等、各方面影響がありそうですが、何とか乗り切ってもらいたいと思います。 日中は過ごしやすくなり、活動しやすくなりましたが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。どうか実りのある秋にされてください。 最後まで読んでいただいてありがとうございました。 次回の「ソフトエンジニアリングのメルマガ」も宜しくお願いします! /\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\ \/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\
③知識・経験からの言葉 ━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
『VE(Value Engineering)』
VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法です。
企画、開発、設計、製造、物流、事務、サービスなどへと適用範囲が広がるとともに、あらゆる業種で活用されるようになり、顧客満足の高い、価値ある新製品の開発、既存製品の改善、業務の改善、さらに小集団活動にも導入され、企業体質の強化と収益力の増強に役立っています。
VALUE(価値)=FUNCTION(機能)/COST(コスト)
参考図書
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
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