2014年03月

【ソフトエンジニアリングのメルマガ 】(Vol.20)2014年3月30日配信

このメルマガは皆さまに情報提供することが目的です。

《 I N D E X 》
 ①読み物……………………… 口ベタな人こそ身に付けたいコーチング【その1

 ②解析例……………………… 熱応力(拘束の有無による違い)

 ③知識・経験からの言葉…… 座屈

編集後記……………………… 今年度も終わります

 

①読み物 ━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

口ベタな人こそ身に付けたいコーチング【その1

    「エンジニアは技術力で勝負するもの!」コミュニケーションに対して苦手意識を持っているエンジニアこそ、このような考え方を持って

  いるのではないでしょうか。しかし、優れた技術力を生かしてエンジニアとして大きくステップアップするためにはコミュニケーション力

 欠かせません。

 「現在と過去を比較した時に仕事をする上で最も変わったことは何ですか?」と聞かれたら、読者の皆さんは何と答えますか? 答えはい

 いろとあると思いますが、筆者は「スピード」だと考えています。答えのない今の時代では、このような指示・命令型のコミュニケーショ

 ンは通用しなくなりつつあります。なぜなら管理者自身も指示する「答え」が分からないからです。

  それでは、答えはなくなってしまったのでしょう? いいえ、答えはなくなってはいません。絶えず変化し続けてはいますが、答えは常に

 現場にあるのです。そのため、組織としても現場から答えを吸い上げ迅速に対応していくことが求められています。いわば、答えを求めて

 常に学習し続けることが必要とされているのです。

  現場から答えを吸い上げることは指示・命令型のコミュニケーションではできません。現場から答えを引き出す質問型コミュニケーショ

 ンが必要となってくるのです。そして、この質問型コミュニケーションを実践するために役立つのがコーチングなのです。

  コーチングは答えを相手に教えることはしません。「その人が必要とする答えは、全てその人の中にある」という考え方が基本です。

 あえて、言葉でコーチングを定義するなら「相手が本来持っている能力や可能性を最大限に発揮させること」といえるでしょう。

  コーチングに関連するスキルはいろいろとありますが、その中でも重要である3つのスキルが「質問」「傾聴」「承認」です。

「質問」・・・「拡大質問」、「未来質問」、「肯定質問」

「傾聴」・・・「耳と目と心できく」のがコーチングにおける聴く(傾聴)の基本

「承認」・・・1.存在の承認、2.変化の承認、3.成果の承認

(抜粋)

 

< @IT-MONOist 口ベタな人こそ身に付けたいコーチング【その1>より

詳細⇒http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1403/14/news008.html

 

②解析例 ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『熱応力(拘束の有無による違い)』

  材料に熱が加わる場合、材料に熱応力が加わります。この熱応力は、条件によっては大きな値となるため、材料の破損の原因になります。

  構造物に熱が加わる場合、熱変形ができるように、材料間の隙間を十分にとったり、スライドできる構造にして、材料に加わる熱応力を

  少なくする必要があります。

  材料の変形が拘束される場合と拘束されない場合の違いを、簡単な解析例を作成しましたので、以下を参照してください。

 

詳細⇒http://softengineering-n.com/file/netuouryokukousokunoumu.pdf

 

③知識・経験からの言葉 ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

座屈

座屈(ざくつ、buckling)は、構造物に加える荷重を次第に増加すると、ある荷重で急に変形の模様が変化し、大きなたわみを生ずる

ことを言います。構造に座屈現象を引き起こす荷重をその構造の座屈荷重と言います。座屈荷重はその構造の剛性および形状に依存し、

材料の強度以下で起こることもあります。

圧縮荷重を受ける柱の場合、材料、断面形状、荷重の条件が同じであっても、座屈荷重は柱の長さに依存するため、短い柱では座屈を

起こさず、長い柱のみに発生します。座屈が起こる時の応力は棒の末端部分の形状、曲げ剛性、細長比などによって異なります。

座屈応力を求める際に、端末条件係数と呼ばれる値が関係します。棒の末端部分の形状により係数は次のような値になります。

端末条件    端末条件係数C

自由端-固定端    0.25

ヒンジ-ヒンジ     1

ヒンジ-固定端    2.046

固定端-固定端     4

 

座屈応力を求めるには、通常は次のオイラーの式が使われる。

オイラーの式

 σcr=Cπ^2E/λ^2

ここで

σcr: 座屈応力、C: 端末条件係数、E: ヤング率、λ: 細長比

 

 編 集 後 記 ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

 

3月もあと1日で今年度も終わります。

桜が満開で、お花見日和ですね。

今の時期は、異動や卒業・入学等、環境の変化があり、新しいスタートに向けた準備をされている方も多いのではないかと思います。

今年度も終わりますが、皆さまにとって、どのような年度でしたか。

私は、何かと忙しい年度でした。

これから来年度に向けた準備、計画を立てたいと思いますが、よいスタートがきれるように頑張りたいと思います。

皆さまも何かとお忙しい時期とは思いますが、新しい年度をよりよい年度にするために、準備、計画等、頑張られてください。

 

20回目のメルマガを作成しましたが、いかがでしたか?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

次回の「ソフトエンジニアリングのメルマガ」も宜しくお願いします!

 

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【ソフトエンジニアリングのメルマガ 】(Vol.19)2014年3月2日配信

このメルマガは皆さまに情報提供することが目的です。

《 I N D E X 》
 ①読み物……………………… 欧米発CAEはとにかく高い! ――設計者CAEのある
べき姿とライセンス費用の問題

 ②解析例……………………… 解析手順

 ③知識・経験からの言葉…… 熱伝達

編集後記……………………… 暖かくなりました

 

①読み物 ━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

欧米発CAEはとにかく高い! ――設計者CAEのあるべき姿とライセンス費用の問題

3次元設計において、欧米と日本との間に大きな格差がある。日本の製造現場において、3次元データは普及してきているものの、2次元

図面の存在意義はまだ大きい。一方、欧米では3次元データだけでモノづくりを進めるプロセスが進化している。「日本は、これまで

のモノづくりが優秀だったことで、かえって最新のデジタル技術に対して動きが遅くなってしまったのでは」。

CAEは特殊な専門知識が要求され、オペレーション習得や人材育成で多額の投資も必要となる。よって、資金のある大手・中堅メー

カーでは普及してきているものの、中小企業ではまだ導入に二の脚を踏んでいる企業も多い。

製品設計が複雑化したことで、「設計者が解析専任者に解析依頼を出す」という、CAEの分業制が製造業の設計開発現場で広がり、そ

の代償として解析と設計、双方のやりとりにおけるリアルタイム性が損なわれてきた。「設計のポテンシャルは設計初期段階にある」

とし、設計者と解析専任者、それぞれが取り組む部分を明確にした上、設計者自身による設計初期段階でのCAE活用が有効だ。

「設計者CAE8つのポイント」

1.線形静解析の意味と範囲を理解すること

2.4面体要素は2次を使う

3.ミーゼス応力で大きさを、主応力で方向を見る

4.まずは変形量をチェックする(応力は変形から生まれる)

5.降伏応力が分からないと強度判定はできない

6.解析は収束を見る(メッシュサイズによる精度変化を考慮する)

7.構造/荷重/拘束は一対と考える

8.応力図を信じるな

(抜粋)

 

< @IT-MONOist 欧米発CAEはとにかく高い! ――設計者CAEのあるべき姿とライセンス費用の問題>より

詳細⇒http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1402/28/news115.html

 

②解析例 ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『解析手順』

 ①明確な解析目的を決める(構造の変形を求める場合と、局部の応力集中を求めて疲労評価する場合は、モデル化の方法が異なるので、どの破損形態に対処するかを決め、目的を明確にする)

 ②評価基準を決める(解析結果が適切なものか否かを判断する評価基
            準を決める)

 ③工程と費用と効果を考える(効果を考えて、規模を適切にする工夫
                が必要)

 ④構造のモデル化(図面から解析すべき構造の形状寸法と組立状態を把握し、解析目的と照合して、注目すべき部分と省略してよい部分を把握する)

 ⑤拘束のモデル化(拘束条件の設定は、解析で最も分かりにくい点である。拘束に不備があると、意図した結果が得られない)

 ⑥荷重のモデル化(作用する荷重の場所、大きさ、方向を把握する。荷重には、節点に与えるものと要素に与えるものがある)

 ⑦材料定数を調べる(解析に応じた材料定数が必要である)

 ⑧強度評価(検討にあたっては、複数の荷重が同時に入力されている場合、荷重毎の結果を出し、①変形図の方向を変えて観察する②構造全般にわたる応力の分布を観察する)

 

③知識・経験からの言葉 ━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

熱伝達

 固体壁と流体との間の熱移動は伝導と対流の両者によって行なわれます。単に熱伝達というと対流熱伝達のみを表す場合が多く、伝熱

 量qは、一般に次のように表します。

  q=ht-tw

  h:熱伝達係数、t:流体の代表温度、tw:壁面の温度

 一般に、h(熱伝達係数)は実験により求めますが、実験ができない場合や目安の数値を知りたい場合は、熱・流体に関する無次元数を

 用いて調べることができます

 (無次元数)

   ヌセルト数: Nu=hd/λ   熱伝達を表す無次元数

   レイノルズ数: Re=ud/ν 流れを表す無次元数

   プラントル数: Pr=ν/a  物性値

  d:代表長さ、λ:熱伝導率、u:速度、ν:動粘性係数、a:温度伝導率

 例えば、流れが乱流の場合、Nu数は次のように表され、

   Nu=hd/λ=0.037Re^0.8Pr1/^3

 Nu数を求めれば、上式より、

  h=Nuλ/d からh(熱伝達係数)を求めることができます。

 hが分かれば、伝熱量qが求められますので、熱に関する多くの検討が行なえます。

 

 編 集 後 記 ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

 

3月になり、暖かくなりました。

これから、卒業、入学のシーズンになり、年度末もあり、気持ちがそわそわしそうですね。

桜も咲き始めると思いますが、私は、家の近くの運動場のそばの桜の木で、通りすがり、花見をしたいと思います。

皆さまも年度末で何かとお忙しいとは思いますが、次年度に続くよう、頑張られてください。

 

19回目のメルマガを作成しましたが、いかがでしたか?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

次回の「ソフトエンジニアリングのメルマガ」も宜しくお願いします!

 

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【ソフトエンジニアリングのメルマガ 】(Vol.18)2014年2月2日配信

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《 I N D E X 》
 ①読み物……………………… 命を吹き込む構想設計!

 ②解析例……………………… 熱応力(焼きばめ)

 ③知識・経験からの言葉…… 私が考える3次元CADのメリット

編集後記……………………… 最近は2月らしくない暖かさですね

 

①読み物 ━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

命を吹き込む構想設計!

設計が試作品を手配し、その後に他部門が別の視点で評価する従来の開発スタイルでは、互いの意思疎通にずれが発生し、結果的に

手戻り作業が多く発生します。このため、開発期間の遅延や金型修正、部品の大量廃棄による経費増大につながっていました。

このような無駄な開発を解決するために、設計初期段階で関連部門の要求を事前に設計に盛り込むよう関連部門が設計段階まで入り

込み、スムーズな生産移行を目指す「フロントローディング型開発」が現在の開発スタイルの主流です。この活動によって手戻りを

極限まで減少させて開発期間の短縮化、経費削減などの開発の効率化を狙うものです。

設計作業の最も重要な決まり事は、設計INPUTという企画情報入力に対して、設計OUTPUTという設計者の成果(生産図面など)を

出力することです。

この設計業務の中で構想設計の受け持つ使命は、設計者が頭の中でぼんやりとイメージするものを「どういうレイアウトで」「どんな部

品を構成して」具現化するのかを紙に描いて表現させることなのです。

設計者はCADを操作していると「設計している」という錯覚に陥り、自分の世界に閉じこもってしまいがちです。

設計作業の中で、構想設計が良質な遺伝子を持った設計OUTPUTを出すために重要な作業である、という認識を持つことが重要です。

構想設計を行ううえで、立体イメージをポンチ絵にしてスラスラと描けるようにするためには図解力が必要です。図解力とは、「目に

見える形で物事を図として表現する能力」です。

構想設計でやるべきこと

①機能検証

•さまざまな構造アイデアを列記します。

•比較表を作成し、Q(品質)C(コスト)D(納期)E(環境)S(安全)を考慮して最適な構造を論理的に選択します。

②構造検証

•構成部品の機能形状を概略決定します。設計上の注意点も洗い出します。

•構成部品から概算のコスト見積もりを行います。

•構成部品から組み立て順序を決め、組立性や組立治具を検討します。

•構成部品のうち、重要機能部品の要求する加工技術を把握します。

(抜粋)

 

< @IT-MONOist 命を吹き込む構想設計!>より

詳細⇒http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0709/05/news106.html

 

②解析例 ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『熱応力(焼きばめ)』

 金属材料に熱を加えると、大きな力がかかります。

この大きな力は部品の故障の原因になるので、熱応力を把握することは、設計で重要です。金属材料の結合方法には、溶接やボルト締めな

どがありますが、焼きばめという方法があります。

焼きばめとは、外側部品を加熱膨張して内径を広げ、これに内側部品をはめ込み、その後常温に戻し外側部品の収縮によって両者を結合す

る方法です。

この方法は、自動車のギアや車軸などに使われます。

 

簡単なモデルを使って、焼きばめにかかる力を調べてみました。

詳細⇒http://softengineering-n.com/file/yakibame.pdf

 

③知識・経験からの言葉 ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

私が考える3次元CADのメリット

 最近、3次元CADを使用する機会が多いのですが、これまで3次元CADを使用して、私がメリットと考えることを以下に書きます。

3次元CADのメリット)

  ・モデルを立体的に把握することができるので、機能、構造等の検討がしやすい。

  ・3次元図面を利用すると、部品の配置、組立が検討しやすい。

  ・部品を立体的に把握できるので、形状、強度の直感的検討が行ないやすい。

  ・組立、完成品等の意識した検討が行ないやすい。

  ・2次元の図面では把握しずらい形状も、3次元図面では把握しやすい。

  ・多数の部品にまたがる穴等の加工位置を、正確に図面化できる。

  ・工夫すると、2次元図面を書くより、3次元図面から2次元図面に変更した方が、作業が速い。

  ・スキャナを利用して、3次元図面を作成できる。

  (注意点)

   ・意識しないと、2次元図面を書く場合よりも、作業時間がかかる。

・加工や組立等、現場では2次元図面を利用するので、最終的には2次元図面にしなければならない。

   ・最終的な図面チェックは、2次元図面で行なわなければならない。

 

 編 集 後 記 ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

 

最近は2月らしくない暖かさですね。

長崎では、中国の旧正月を祝う行司ランタンフェスィバルが行なわれています。

今は中国や韓国では正月ということで、旧暦11日は、通常雨水(219日ごろ)の直前の朔日であり、122日ごろから219日ごろまでを

毎年移動するとのことです。

もうすぐ立春(2/4)で、立春を過ぎれば、暖かさと寒さを繰り返しながら、だんだん暖かくなると思います。

これからは、暖かさと寒さを繰り返し、寒暖の差が大きくなると思いますので、皆様、お体にはどうぞお気をつけください。

 

18回目のメルマガを作成しましたが、いかがでしたか?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

次回の「ソフトエンジニアリングのメルマガ」も宜しくお願いします!

 

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【ソフトエンジニアリングのメルマガ 】(Vol.17)2013年12月30日配信

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   ①読み物……………………… 設計業務も技術コミュニケーションも「6W2H」が基本

 ②解析例……………………… 剛性の差

 ③知識・経験からの言葉…… フランジ セレーション加工

編集後記……………………… 今年もありがとうございました

 

①読み物 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

設計業務も技術コミュニケーションも「6W2H」が基本

昔の料理人は、和食、洋食問わず寡黙でした。しかし今、「ミシュランガイド」などのように、料理や店をランキングするような競争

時代になると、どんなに技量のある料理人でも認知されるのは難しい時代となり、それではうまくいかなくなりました。そこで近年、

新米の料理人のうちから鍛えているのが「接客法」です。

客とのコミュニケーションが取れなければ、いつまでたっても「我流」「オレ流」の自己満足的な料理を出し続けることになります。

客の要望と時代の変化、味覚の変化をリサーチできません。もちろん、設計技術者も同様です。(中略)

そのため、コミュニケーションプレゼンのための道具「6W2H」を設計者も身につける必要があります。

6W2H」とは

 Why 開発の目的、理由。何故開発するのか?

 Who 開発する人。多くの場合開発設計者。開発委託する場合もある

 Whom 誰のために開発する商品、部品か?

Where どこで使う商品、部品か?

What 開発するものは何か? 商品、部品、機能、ソフトウェア?

How QCDを満たすために、何人でどのように開発するか?また、どのような技術を取捨選択するか?

How much 製品原価や販売原価。開発原価や経済効果が含まれる場合もある

When 期日、納期、スケジュール

(抜粋)

 

< @IT-MONOist 設計業務も技術コミュニケーションも「6W2H」が基本中の基本>より

詳細⇒http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1312/20/news018.html

 

②解析例 ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『剛性の差』

 剛性とは、曲げやねじりの力に対する、寸法変化(変形)のしづらさの度合いのことです。力に対して変形が小さい時は剛性が高い

(大きい)、変形が大きい時は剛性が低い(小さい)といいます。材料の面からいえば、ヤング率などの弾性率が大きい材料を使うこと

によって剛性は高くなります。同じ材料であれば、板厚を厚くするなどで剛性は高くなります。また、部材の立体的形状によっても剛

性は変化します。断面が長方形の場合、断面積が同じであれば、断面の高さを大きくした方が剛性は高くります。

剛性の差を、計算と解析で明らかにしましたので、詳細は、以下のサイトを参照してください。

詳細⇒http://softengineering-n.com/file/gouseinosa.pdf

 

③知識・経験からの言葉 ━━━━━・・・・・‥‥‥………

フランジ セレーション加工

 先日、フランジのパッキン部から漏水があり、フランジ部をセレーション加工し、パッキンを剛性が高いものに変更するという場に居合

わせました。

セレーション加工とは、フランジガスケット面に渦巻き状(スパイラル)或いは同心円状(コンセントリック)の細い溝を施した仕上げ

面のことをいいます。

セレーション加工の利点

1)セレーションがあることで挿入されるガスケットをより確実にホールドできます。

2)フラット面でシールするより、決まったパターンで加工されたセレーション付ですと接触面がより均一になります。

 3)フランジはナットとボルトで最終的に締め付けますが、セレーション付の場合、2)で説明したように接触面がフラットの単一面より

複数ありますので、締め付けの際のトルク管理がそれほど重要でなくなります。

 

 編 集 後 記 ━━━━━━・・・・・‥‥‥………

 

今年も残りわずかですね。

皆さんにとって、この1年はどういう年でしたか。

私にとっては、忙しい1年で、もっと工夫ができなかったかと反省しています。

1年を振り返って、反省してみるのもいいのではないでしょうか。

来年は午年ですが、馬のようにやさしく華麗に滑走する年になればと思います。

 

17回目のメルマガを作成しましたが、いかがでしたか?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

次回の「ソフトエンジニアリングのメルマガ」も宜しくお願いします!

 

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【ソフトエンジニアリングのメルマガ 】(Vol.16)2013年12月1日配信

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  ①読み物……………………… 3次元CADをめぐる夢と現実を見極めよう

 ②解析例……………………… 応力集中

 ③知識・経験からの言葉…… 力の流れ②

編集後記……………………… 今年もあと1ヶ月になりました

 

①読み物 ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

3次元CADをめぐる夢と現実を見極めよう

3次元CADのメリットとデメリット

メリット

•設計業務の効率化が進んだ

•設計者間や他部門も含めた情報共有が進んだ

•品質向上と時間短縮に効果が見られた

デメリット

•設計工数が増えた

•材料コストの削減にあまり効果がない

設計業務の中でも「デザイン」の部分と「製図」の部分では効果が見られる。3次元CADの導入により、本来3次元の

形状を持つ部品を3次元で表現でき、直感的に物体のイメージを共有できる。併せて、スペースや部品間の干渉も即座

に認識でき、無駄なスペースの除去が簡易にできる。結果として製品の小型化が促進されることとなった。「製図」

では、設計の結果や設計意図を後工程の人へ伝達するために、図面を作成し、3次元CADツールによって効率化できた

のである。

「試作評価~製造」の部分では、製品を3次元として直感的に理解できるというのは、設計以降の工程の人とのコミュ

ニケーションで効果がある。後工程(生産設計・調達・製造など)に関与する人数は、設計段階の約2030倍である。

社外の関係者を入れると約200300倍ともいわれている。これほど多くの関係者全員が、2次元図面を見て3次元の

物体をイメージできる能力を持っているわけではない。関係者が多くなればなるほど誤解も生じやすい。それを3次元

の直感的なイメージで理解できることは非常に大きな意味を持つ。

(抜粋)

 

< @IT-MONOist 3次元CADをめぐる夢と現実を見極めよう >より

詳細⇒http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0708/23/news130.html

 

②解析例 ━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『応力集中』

 設計において、応力集中は問題になります。

 部品の形状が変わる箇所や応力が大きい箇所は、応力集中に注意して、応力を軽減させる形状等に設計する必要があります。

 部品の形状を変え、応力分布が形状によりどのように変わるか解析してみましたので、以下のサイトを参照してください。

 

解析例:

詳細⇒http://softengineering-n.com/file/ouryokusyutyuu2.pdf

 

③知識・経験からの言葉 ━━━━━━・・・・・‥‥‥………

力の流れ②

 部材や機械要素が荷重を受けると、力は部材の中を伝わり、部材を支えている支持部分に伝達します。

この力の流れを頭の中でイメージし、どのような応力分布になっているかを想像することは、設計では重要なことと思います。

 力の流れを想像することで、応力集中や剛性への理解が深まると考えられます。

 

「力の流れ」の説明の詳細は、以下のサイトを参照してください。

詳細⇒http://softengineering-n.com/file/tikaranonagare2.pdf

 

 編 集 後 記 ━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

 

今年もあと1ヶ月になりました。

皆さまにとってどういう年でしたか。

私は起業して新しい環境での年で慌しい一年でした。

すぐ年末年始になりますが、皆さまがよい年末年始を迎えられることを願っています。

 

16回目のメルマガを作成しましたが、いかがでしたか?

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